サザングロサーの成れの果て

トリプルバトルとかをしています

バンギネールと肩身の狭いカラスくん【ORASトリプル】

 

bingAIが描いてくれた砂嵐が吹き荒れる荒野に6匹入れた図

もうすぐORASトリプルフリーも幕引きが見えてきた頃合い、以前から気になったいたポケモンを使ってみようと組んだ構築第一弾。二弾以降があるかは未定。

 

そのポケモンドンカラス

主役感あふれる威厳がある

すっごい前の鑑賞会で「ドンカラスの真の戦場はトリックルームだ!」みたいなのが紹介されて以来気になっていたのを思い出したのでこの際育ててみるかと重い腰を上げたのだ。たぶんこのブログを立ち上げるより前で見たくらいの古い話で、本当に今更である。

 

で、肝心の構築なのだがいかんせん古すぎて紹介されていたパーティをさっぱり覚えていない。ので飛行タイプなんだから地震と相性良いだろと軽率にメガハガネールを採用。元々ハガネールはお気に入りの1匹なので使いたかったのもある。

これがまあ...なんというか...大変だったのでちょっと聞いてほしい。ただ大変だったのは主にハガネールなのでドンカラスにはしばらく触れないと思います。

/えっ...\

 

 

 

 

メガハガネール

はがね/じめん
75/125/230/55/95/30

すなのちから

おぞましいまでの物理耐久と控え目な攻撃力、ものすごい鈍足にしょぼい事で有名な特性すなのちからを持つメガシンカポケモン。素早さ的にトリル以外の運用はほぼナイのでトリル下で地震をぶっ放なす範囲エースとして運用することになるだろう。

 

まず砂の力。天候依存の癖に1.3倍。雨と晴れは1.5倍なのを考えると特性枠を食うくせに倍率が低い!ので馬鹿にされがちなのだがこと範囲技に関しては元の技威力の都合でそんなに変わらないぞ!

晴れ熱風 95×1.5=142

雨濁流  90×1.5=135

地震  100×1.3=130

.....まあ字面ほど弱くは無いんじゃないかな、うん...

 

砂の力補正が乗る地震に岩雪崩、体重740kgが放つヘビーボンバーは超強力、120出せる相手にはメガシンカ全体で見ても上位の指数を叩き出す。その破壊力たるやH振りバンギラスやH振りシュカドラン(地震)にASメガガルーラ(ヘビボ)といった強豪達をちょうど1撃で倒せない!

 

...

 

.....

 

 

倒せないんだ.....

倒せないんだよな...ちょっと残るんだよな...惜しい事に.....

とはいえニンフィアヒードランが必ずしも火力アイテムで採用されるとは限らないように、エースだからと言って何もかもを1撃でなぎ倒す必要はない。

ないんだけど、ここで問題になるのが地震味方に当たる全体技であるという点。

ギリギリ倒せない火力、というのは敵に当てるには物足りないが味方に当たるには大損害なので必然的にメガハガネールの味方には地震が効かないことが求められる。

 

とにかく味方を浮かせつつ砂が欲しい...火力補助が欲しい...一人じゃ不安だからサブエースも...とか言いながら組んだ初期型がコレ

 

     

浮いてて横取りができるドンカラス

メインエースのハガネール

砂兼サブエースのバンギラス

浮いてるトリルの硬いほうドーミラー

浮いてるトリルの殴れるほうエムリット

退場が速い猫騙コジョンド

この時点で平日トリプルで3位になったりフリーで勝ち越せるくらいの戦績は出た。が、エースのどちらかが頓死するとアタッカーが足りなくなるのが問題でいまいち勝ちきれない。というのもトリル要員2匹を初手に出す兼ね合いでアタッカーを複数並べるのが難しくエムリットは弱点突けないと圧が無いので中央に負担が集中しちょっとまごつくとトリルが切れて各個撃破、みたいな負けパターンが多くなった。ドンカラスは初手選出に絡めないし低耐久なせいで後出しもしにくく扱いにくい。上手く出たときは大活躍してたのだが...

 

改善点として

  • アタッカーが足りない
  • トリル要員が弱い(トリル以外の仕事が少ない)
  • 耐性が粗く交代しにくい=威嚇がきつい

要するに盤面での総火力が足りずトリル中に押し切れないorトリル中での反撃を許す

、という事。カラスバンギネールの個々の性能は十分だけど複数並べにくいから突破力に欠けるのよね~

 

 

ハガネールにはカメックスやガルーラのようにトリルを張らないで戦う選択肢がほぼ無いのでトリル2枚は欠かせない、となると気長にサイクルしながら気を伺うやりかたは難しい。ので解決策は火力を増やす事。なんだけどねえ....

ここで暇な人は地面耐性、すなわち飛行や草虫タイプ、あるいは特性浮遊にテレパシーのポケモンを調べてみて欲しい。トリル運用ができそうなアタッカーが全然居ないことに気が付くと思う。

後から知ったが「トリパは地面の通りがいい」が定説としてあるらしい。これは逆説的にハガネールと組めるポケモンが殆ど居ないことを意味している。ハガネールの取り巻きが独特になるのも当然で、メジャーポケモンの多くと相性が良くないのだ。冗談でなくエムリットドンカラスが候補に挙がるほどである。

 

一応アレコレ試したのだけど

  • 殴れるトリル 数値と超氷めざ地の範囲は偉かったがそれ以外の圧力に欠ける 氷かフェアリーが付いてれば...

  • エムリット 横取りもできるが脆すぎる
  • 殴れるトリル 強かったが地震でくたばるのでハガネールを出せない
  • 硬いトリル 砂いば神秘で運用したがテンポが悪く妨害に弱い 保険起動ジャイロとかサイコウェーブとか持たせると補助が手薄で半端

  • 脆い猫 さらに殴れないのは困った
  • 特殊に強い範囲エース 入れるならハガネールと入れ替えるのが一番
  • 砂が撒ける範囲エース タイプ的にハガネールと相性がさほど良くない 保険は発動しないと弱いし鉢巻は扱いにくいし...

  • Lv12フレガ 便利だったけど砂パで使うもんじゃない

どいつもこいつもピンと来なかった...

カラスネール以外がころころ変わる迷走具合だったが参考文献の中にいばキーカバルドンを発見。いばキーといば神秘を併用することでいばる1つでバンギとネール両方を強化できる=保険用の変な技を採用しなくていい事に気が付いた。更にドーミラー1匹に砂いば神秘させるから手間がかかるんであって2匹がかりでやればテンポがいい事にも気づいたのでハガネールより遅いトリラーとしてムシャーナを採用。冒頭の形ができて一気に手に馴染むようになりフリーと大会合わせて勝率7割くらいになったので記事に纏めることにした。

 

 

~パーティ紹介~

 

 

ドンカラス@ピントレンズ(きょううん)

ブレイブバード/ふいうち/つじぎり/よこどり

ハガネールハガネールナイト(がんじょう)

ヘビーボンバー/じしん/いわなだれ/まもる

バンギラス@キーのみ(すなおこし)

いわなだれかみくだく/じしん/まもる

ドーミラーしんかのきせき(ふゆう)

すなあらし/いばる/しんぴのまもり/トリックルーム

コジョンド@こぶしのプレート(せいしんりょく)

とびひざげり/はたきおとす/ねこだまし/フェイント

ムシャーナ@ラムのみ(テレパシー)

サイコキネシス/いばる/てだすけ/トリックルーム

ぽけっとふぁんくしょん!
 
  • 勇敢最遅hAd HP191まで伸ばして残りD

出発点になった鳥。浮いてて横取りができワイガ持ちのガルドや格闘に有効打を持ち、更には急所で威嚇に強めで先制技がありトリルがなくてもある程度戦える。概ねハガネールへの熱風濁流の巻き添えでやられていたので途中からD振りになった。折角トリル要員へのシャドボを受けられるのでD振りのがよさげ。

 

先に言っておくと強かった。5割の急所依存で不安定...と見せかけてそもそもA125族の一致ブレイブバードが純粋に強力でただでさえ強いのに結構な確率で上振れる凄いヤツ。トリル運用には若干速いが純トリパ相手にはトリル無くてもいいことの裏返しでもある。

採用理由である横取りは持たせてはいたが使わなかった...というかワイガ読むなら攻撃した方が強いので守るで良さげ。確定急所の辻斬りは便利ではあるが急所込みで頼りない威力してるので馬鹿力や滅びの歌なんかと入れ替えてもいいかもしれない。叩き落とすが欲しかった

優先度+1という強烈な個性を持つファイアローと比べるとどうしても採用しにくいと思われるがこちらはこちらで強力でトリル下での飛行打点の選択肢にあってもいいじゃないかと思った。

 

 

ただパーティがバンギネールに寄っていくにつれて存在が浮いていきクッションとして放り出されて出オチする試合が増えていった。そもそも低耐久でかなりピーキーよりなポケモンであり、ドンカラス本人というよりはハガネール側にコイツを受け入れる度量が無いんだと思われる。別のトリパで使った方が良さげである。

 

 

 

  • 勇敢HA ぶっぱ

軽い気持ちで入れられてパーティを乗っ取った主犯。

使ってて物凄い潜在能力を感じたが上記の通り味方を選ぶのでアタッカーを組み込めずこいつ一人で全抜きせざるを得なくなり、それをするには今一つ火力が足りずきれいに補ってくれる相方も見当たらないままに歴史に埋もれていった無冠の帝王...といった印象。

上記の通り火力はそこそこだが耐久がとにかくすさまじく親子愛グロパン恩返し不意打ち全部耐えたとかけたぐりで100減らないとか赤ゲージでブレバを耐えたとかその手の伝説には事欠かない。物理耐久が目を引くが特殊も普通に硬くその辺のW熱風や熱湯程度は耐えてしまう安定感。味方にも通りのいい全体技の地震と指数4万を超える強烈な単体技ヘビーボンバーに相性補完に優れる岩雪崩のコンビネーションは素晴らしく、相性のいい相手は単独で壊滅させられるポテンシャルを秘める。

その相手にはタイプや耐久の都合でガルニンフ系列やクチートボーマンダ等のメジャーどころが多分に含まれており環境的にも十分。硬すぎるので先制技に実質的な耐性を持つのはトリルエースとして素晴らしいポイント。ただカメックスは超キツイ。

 

あと1歩火力が足りない以外は本当に強かった。あちこちで言われていたがもう少し攻撃が高いか砂の力が強ければ天下に手が届いたであろう逸材。現状でももう少し評価されててもいいと思う。

 

 

  • 勇敢HA ぶっぱ

砂要員。手動砂+適当な範囲エースよりは自動砂で範囲エースのバンギラスのが強かった。

紆余曲折を経て独特な味のきのみを持たされたが、これがとてもいい感じ。

火力が上記の通りなハガネールにはいば神秘をしたいのだが、毎回神秘が張れるとも限らないのに砂起こしのために序盤から出るバンギラスには即効性のある強化手段が欲しかった。

しかし鉢巻は守れなくなり使いにくい、弱点保険はそれ専用の技を持つのが窮屈、命の珠では物足りない...そんな悩みを解決してくれたのがキーのみ。

 

ドーミラーに保険用の変な技を持たせずに済んだので特に雨パに対して手動砂ができたり

とりあえずいばキー手助けで荒らしてから改めて神秘を張る、みたいな芸当ができるようになったり。

トリラー2匹ともに威張るを仕込んだ甲斐もあって火力と柔軟性を両立し非常に扱いやすくなった。なりすぎてコイツ1匹で試合が終わるレベル。このパーティはドンカラスに始まりハガネールに乗っ取られバンギラスに制圧されている。

 

技に関して、雪崩噛み砕く守るはいいとして最後の1枠に地震。処理にもたつきがちな鋼やバンギに対して処理しつつ周りを巻き込める技として採用、足りない威力を威張るで補えるこのパーティでは役立った。

 

 

  • 生意気Hbd 珠ガルドのシャドボ耐えて残りB

浮いてるトリルでハガネールより遅いヤツ。かたい。

硬いのはいいのだけどトリル張った後の仕事が無くなりがちなのがしっくり来ないでサイコウェーブとか持ったりもしてみたがいまいち。最終的にムシャーナと2匹がかりでいば神秘をする方向で解決した。

やることはだいたい上2匹で書いた通り。補助役のうち遅いほうに神秘を持たせて手助け代わりの火力補助に砂嵐。雨熱湯でハガネールを狙うニョロトノの計算を崩したりできて便利。

トリル下ではほぼ最速なのでよくMOVEをする。

 

 

  • 陽気AS ぶっぱ

猫騙しの撃ち合いに強い猫騙し。

当初は捨て身@脱出ボタンだったが普通にワンパンされて滅多に発動しないのと精神力@黒帯でも火力変わらんぜって言ってる文献を発見してしまったのでそれを採用。黒帯が無かったのでプレート。

猫フェイントに✟男は黙って膝✟。ワイガはあんまり使わないというかさっさと倒れて欲しい所もあるので叩きを持たせた。うっかり生き延びた際にゴーストを殴れるので結構便利。

精神力を知ってればまず猫騙しは飛んでこないので精神力にする意味は無い...と頭がおかしい俺が囁くと捨て身@鉢巻になる。まず2回行動できないので実害はあまり無いしカメックス程度ならワンパンするので楽しい。

半端に生き延びると困るが居るなら居た方がいいので、どこに猫騙しをするのかあるいは膝を飛ばすのか...頭の悪い書き方のわりに判断が勝敗に関わる難しいポケモンだったりする。

 

 

  • 呑気Hbd ガルドの珠シャドボ耐えて残りB

実質浮いてるハガネールより遅いトリルその2。実はこの調整は生意気の方がいいのだがD補正と無縁の生活をしてきたので親が居なかった。実数値5差くらい誤差だよ誤差。

ドーブルの前でトリルができるようにラムのみ。十中八九ダクホをされるので便利だがコジョンドが生き延びて困りがち。

サイキネワンウェポンに威張る手助けを両立させている。これはバンギへのいばキー手助けの瞬発力だったりドーミラーのMOVEに合わせて火力補正を載せるためだったり。両立ならではの便利さがある。

サイキネはモロバレルハリテヤマ、その他撃ち漏らしを仕留めるのに。けっこう特攻があるので便利に使える。

硬いトリルが2匹居ることでトリルに失敗することが殆どなくなったので偉い存在。こちらは耐性で劣る分最低限の戦闘能力があり控えに置きやすい。

 

 

 

~選出・戦術~


  • 猫トリルトリル。相手の猫を止めつつアタッカーにコジョンドを倒してもらってバンギラスを展開する。
    コジョンドが倒れない場合は耐性的にハガネールを後出ししやすい。逆にできない相手にコジョンドが生き残るとまずい展開になりドンカラスがクッションにされがち。

  • or
    猫トリルエース。初手からバンギラスが動けそうな相手はこっち。格闘打点を止めてしまえばバンギラスは動けるのでガルニンフなんかみたいな並びには出せる事もある。一番パワーが高い選出なので狙っていきたい。

 

  • or
    横取りが欲しい時やハヤテヤマ等をしばきたいときの特殊選出。ドンカラスが控え目ニンフィアより遅かったりランドロスの岩雪崩を誘ったりするのであんまり使いやすくない選出。

使った限りではこれ以外の選出しなかった。サイクルができるようなパーティではないのでさっさとトリル張って攻め込むのが吉。

ヒードラン等のトリルが無ければハガネールに勝てる駒はトリル切れまで温存されるのでそれまでに頭数を減らして引きずり出すか再度トリルが張れるように体力を残しておくかする必要がある。威嚇やワイガでいなされそうなときは単体攻撃に切り替える選択肢も重要、とにかく頭数を減らしていくように心がけたい。

 

上記の通りハガネールが硬すぎるのでその辺の格闘技では倒されにくく弱点技が物理に寄りがちなスタン系列の相手は結構得意。逆に特殊で弱点突いてくる水や炎、特にカメックスなんかの硬い水タイプはとても苦手。イワークの進化系である以上逃れられない。

立ち回りを極めればなんとかなる気もするけどそこまで頑張る気力と時間が無いのでハガネールはひとまずここまでにします。強さを実感できたので結構満足。正直メタグロスより10倍強いと思う

 

トリプルフリー、あと1か月程度しかありませんがまだもう少し気になるポケモンが居るのでできる限り触っていきたいですね~。

 

 

 

それでは。

 

 

 

 

~おまけ~

試した中で面白そうな雰囲気を感じた2匹を紹介。

 

エムリット@たつじんのおび(ふゆう・ひかえめ)

187(252)-112(0)-126(4)-169(248)-125(0)-101(4)

サイコキネシスれいとうビーム/めざめるパワー/トリックルーム

ぽけっとふぁんくしょん!
浮いてて殴れるトリル使いを探して該当した1匹。厳選時間2時間弱で出現したHABSV C26 D30のめざ地、奇跡の良個体。自慢したかっただけともいう
格闘、ランドロスヒードラン地震パーティで障害になりがちなところを綺麗につぶせる攻撃範囲の持ち主で、しかも純粋にステータスが高く優秀だった。
ただまあどうにも腐りがちというか、勝ち筋に貢献するが負け筋を潰せないタイプの強さでより尖った勝ち筋を持つムシャーナと交代した。こんなトリルいば神秘一点突破なパーティではなくもう少し浅く広い勝ち筋のあるパーティで使うのが良さそう。
 
 
 

 

ビビヨンきあいのタスキ(フレンドガード・ゆうかん)

41( )-×( )-×( )-×( )-×( )-23( )

がむしゃら/いかりのこな/ふんじん/まもる

ぽけっとふぁんくしょん!
浮いててアタッカーとトリル補佐を兼任できるポケモンを探した1匹。HS個体値0でS下降なのでハガネールの下を取る。
粉とフレガで耐久補助、がむしゃらでの火力補助。がむしゃらとしては少々HPが高いが怒りの粉である程度自発的にタスキ発動ができることも手伝って使い勝手は上々。がむしゃらとドーミラーのサイコウェーブを重ねてアレコレ倒したりもした。
強かったが、タスキ発動して自ら撒いた砂でダウンはさすがにアホだったので抜けた。砂無しのハガネールはあんまり強くなかったし...
 
 
 
これでホントに終わりです。では。